2009年 05月 19日
バトスピ研究所 第6回「青の現状」
助手「ついに出ましたね、所長! 赤のニューXレア!」
所長「【転召】か、なかなか興味深くはあるな」 助手「あれ? あんまりテンション上がってませんね」 所長「赤以外破壊、というのがちょっとな。一応設定上じゃ各色に属さない7体目ということで色の垣根を越える仕事を果たしてほしかったんだが……個人的には各所で言われていた6色軽減の方がインパクトはあったな」 助手「なんか辛気臭いですね、所長。せっかく新弾の目玉が出たんですからもっと盛り上がりましょうよ」 所長「私が見たいのはデッキ構築で重要な地盤固めを行えるスピリットなんだが……まあそれはそれとして今度の新弾、個人的な見所は青の行方だな」 助手「青ですか。そういえば鳴り物入りで登場した割にはあまり見ませんね」 所長「青はな、致命的にカードプールが少なすぎるんだ。おまけにカードパワーも足りない。勝ち筋が足りなさ過ぎる」 助手「デッキ破壊は駄目なんですか?」 所長「いや、あれはなかなか強力だよ。ただ現状はほぼそれぐらいしか安定して勝てる手段がないのがな。まず青を組むときに必須なのは、タイタスが3枚だな」 助手「いきなりXレアですか」 所長「青をこれからも使うつもりなら、さっさと3枚集めた方がいい。もっと効率の良いデッキ破壊手段や、デッキの大量破壊に対する致命的なメタでも出ない限り、こいつの効率がなければデッキ破壊で勝つのはとてもしんどい」 助手「確かに、ほとんど崩壊する戦線をどれだけ引き込めるかにかかってますからね」 所長「マジックハンマーももちろん必要だが、やはりワンアクションで10枚削り取れるのは大きい。これだけで1/4削れるが、40枚デッキなら初手枚数とこいつが出てくるまでの強制ドローまで加えれば約半分。あとはマジックハンマーを1、2回使っていればもう残りは虫の息だ。相手がストームドローなどを使っているともっと早く終わるな」 助手「それだけ削れていれば、残りは崩壊する戦線がない粉砕持ちでもなんとかなりますね」 所長「そう、序盤はロックゴレムだのラザラスだのでちまちまと削っておけば一気にフィニッシュを決められる可能性が高いな。むしろこれが青の勝ちパターンでもある。序盤に粉砕で削る片手間にライフも削り、デッキ破壊するまでもなく削りきれそうならそのまま殴り、相手の守備が万全になったらデッキ破壊に無理なくシフトできる。ウィニー速攻で逆にあっさりと殺されない限りは実に強力な戦法だ」 助手「そのためにも有能な粉砕持ちがもっと増えてほしいですね」 所長「今は粉砕持ちどころか青のスピリットでもトップクラスの性能を持つロックゴレムと、脅威のLv3能力を持つランドルフに頼りっぱなしだからな。あとは精々序盤にLv3で戦いやすいラザレスか。それはともかくロックゴレムとランドルフ、この2体はデッキ破壊にせよビートにせよ、青を使ううえでの支柱だな」 助手「オリバーはどうですか? 前に所長に凹まされて以来、あれ僕結構お気に入りなんですけど」 所長「もちろんオリバーもなかなか強い。手札を制限すれば相手もとれる手段が限られるし、ドローカードの使用も促進できるからな。とはいえそれはあくまで片手間になってしまうが」 助手「えっと、これでタイタスとロックゴレムとランドルフとオリバーと、これに合わせて崩壊する戦線とネクサス絡みのマジックで……あっさりと枠が埋まっちゃいますね」 所長「うむ。先ほどカードプールが少ないとはいったが、基本の形ぐらいは作れるんだ。問題はここを完全に青単でいくか、それとも地盤を他の色で固めるかが重要になってくる」 助手「僕は白かな。やっぱり守りながらゆっくりと体制整えていきたいですね」 所長「緑もなかなかお勧めではある。コア加速からロックゴレムやランドルフの自力レベルアップが狙い目だな」 助手「あれ、その2体は粉砕持ちだから、崩壊する戦線Lv2の効果でLvを引き上げればいいんじゃないですか?」 所長「崩壊する戦線も、斬竜刀のガイも、それらの補助に頼るのはあくまでフィニッシュ時だ。こいつらはLv引き上げ効果を自身のアタックステップの間しか行えない。つまり自分のメインと相手ターン中は元のレベルで相手に姿を晒すことになるわけだ。わずか4コアでBP7000を誇るロックゴレムもレオンハウルで焼き払われるし、ランドルフもフレイムダンスで一撃だ。なによりブロッカーとしても果てしなく頼りない。赤が見えなかったり、そのうえで全部殴りきる特攻精神でもなければ素でLvを上げた方がはるかに安全なんだよ」 助手「たしかに、返しにあっさりと焼かれることって結構多かったです」 所長「そうでなくてもロックゴレムは先行1ターン目からでも出せる上フィールド上の制圧力が半端じゃない。下手なサポートにコアを費やすよりはこいつを硬くし、余ったコアでブロッカーを出した方が幾分か効率的だ。序盤から無理に戦線を出して削りにいっても、タイタスが出てくるまでに場が持ちこたえられなければ何の意味もないからな」 助手「ということは、やっぱり今の青に足りないのはその強力なブロッカーってことですか?」 所長「そうだな。コア数の問題からしても、ジャグリーンやラングリーズはタッチでも入れたいところだ。青は今のところ守りに対しては薄すぎる。青の単色よりも、低コストで硬いブロッカーや防御向けのマジックをタッチで入れても十分なぐらいだ」 助手「なんかあっさり終わっちゃいました」 所長「だから言ったろ、カードプールが少ないと。現状できることがそんなにないんだ。嫌がらせは一丁前にできるだろうが、あくまで嫌がらせレベルだ。今のところ青はアタッカーは十分なのだが、それを活かせる下地となるカードがあまりにもパワー不足。これは新弾に期待するしかないし、それまでは混色になってしまうのも止むを得ないだろうな」 助手「なんだか寂しいですよ、せっかくの新属性なのに」 所長「そうは言うが、先に出た黄を見てみろ。2段当時はXレアであるミカファールを見たぐらいで、あとは発売直後にぽつぽつ見かけたぐらいだろ。まだカードの出揃ってない色はそんなものだ。もっとも黄は下地作りは十分だがアタッカー不足という、青とは正反対の状況だが」 助手「あ、そう考えると青もXレアのタイタス絡みぐらいしか見ませんね」 所長「共にXレアを中心にそれを活かす構築ばかりで、バランスのいい単色は見かけないな。だから今は大人しく新戦力を待つだけだ」 助手「それまでは混色でがんばるしかないのかぁ……でもそれだとタイタスに拘る必要もないような気がするんですが?」 所長「タイタスのいない青になにができる? 精々ロックゴレムのBPで序盤に積極的に殴れたり、ランドルフのコア除去で場を掻き乱すぐらいだろ。あとは凱旋門、マードック、フォクシーの嫌がらせ部隊と、ネクサス絡みだろうな」 助手「あれ、結構やること多いんじゃないですか?」 所長「最初のアタッカー二人はともかく、それ以外はとにかく枠を喰うんだ。嫌がらせ部隊はそれだけのために枠を割く余裕もないだろうし、ネクサス絡みは事故ったときの保険がまるでない。よっぽど上手く型にはめない限り、仕事をするよりも足を引っ張る方が多いだろうさ」 助手「サイ爆破はどうなんですか?」 所長「あれは青のデッキと呼ぶつもりはかけらもない。ミカデッキだって黄のデッキと呼べるか? あれ以上に青の占有率が低いんだぞ?」 助手「うう、青に新戦力を本気で期待ですね」
by mma-island
| 2009-05-19 00:15
| バトルスピリッツ
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