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CM

――虚神の脅威は過ぎ去った
  世界にいくつもの傷跡を刻み込みながら
  だが、覇王たちの戦いは激化する一方であった






「どうしても行くのですか?」
 命の恩人である彼女の問いに、僕はこくりと頷き返した。
 勝てる保証なんてない――いや、正直に言えば勝てるなんて思っていない。
 だって今、僕が戦いを挑もうとしているのは……。


――マナカ VS 炎楯


 イカヅチ・ヴルムの吐き出した雷光は、しかし標的を捉えることなく虚空に消える。雷のブレスよりも速く飛ぶキジの姿は影だけを残してすぐさま視界から消え去る。が、その直後襲ってきた衝撃に僕は危うくイカヅチの背から振り落とされそうになる。
 落下に耐えながら僕は見た。イカヅチの腹部に叩き込まれた、重く頑強な鎧を纏ったキジの足を。
 だが結局は地面に衝突した衝撃に耐え切れず地面へと投げ出されてしまう。そのときたまたま上空へ向けられた視界の中に不吉な影を見た僕は振り落とされたままの勢いを殺さず地面を蹴り、その場からすぐに跳び去った。
 直後、一瞬前まで僕がいた場所にドス・モンキの巨大な身体が落下してくる。
 巨大なクレーターを作り出すほどのその衝撃に耐えながら僕は見た、ワン・ケンゴーの刃が閃く瞬間を。


――誰もが望まぬその戦いは、
  グラン・ロロ全てを巻き込む戦乱の幕開けだった



「さあ、時は満ちました」
 そこに居並ぶのはいずれもが一騎当千の猛者。
 彼らに向かいショカツリョーは翼を広げ声を張り上げる。
「今こそ風の覇王を討ち取り、我らが華林が風楯を、そしてグラン・ロロを統べる時です!」


――次々と動き出す覇王たち


「あの方が動く」
 すれ違い様に聞こえたジーナスの声にバラガンは思わず足を止めた。
「局長が……自ら前線に出るというのか!?」


 報告を全て聞き終わり、全ての事が上手く運んでいることを確認する。
 いつの間にか口の端には堪えきれない笑みが浮かんでいた。
「炎楯はその力を大きく弱めた。今が炎楯を攻め落とす絶好の機会ぜよ!」


――明かされる竜壁の戦いの真実
  虚神復活に隠された陰謀
  『英雄の時代』に蔓延る闇が覇王たちを呑み込み始める



バトルスピリッツ 覇王編
 第三弾 爆裂の覇道

2012年3月9日発売





 もう駄目だと思ったそのとき、僕の目の前に現れたのはあの日憧れた背中。
 ずっと追い続けたその背中は幼いあの日に見たものよりもずっと大きかった。
 思わず零れ落ちそうになった涙をぐっと堪え剣を握り直す。
 万感の思いを込め、いつの間にか僕はその言葉を呟いていた。
「……おかえり、ロード・ドラゴン」
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by mma-island | 2012-01-27 01:20 | バトルスピリッツ | Comments(0)