2008年 08月 19日
うみねこメモ
今回色々序盤から飛ばしすぎ。
いつもの通り読み終えたこと前提なので炙り出しで。 まず冒頭の子供たちのじゃれ合いなんですが、紗音の記憶力がいいっていうのは何かの伏線かな? ひぐらしでも本人(特に魅音詩音姉妹)の嗜好が双子の入れ替わりトリックの足掛かりにもなったわけだし。 真里亞の薔薇ですが、恐らくあそこであったことは事実でしょう。 とはいえその「事実」は真里亞が目を瞑っている間に別の薔薇を植えたということ。 まあ子供に対して手品を魔法というようなものですね。 その主は……恐らく熊沢さん? そう思った理由はあとで。 ベアトリーチェが九羽鳥庵とやらにいたことは赤字で示された真実。 死んだことも。 そしてベアトが語ったように何度も生まれ変わらせられたというのも恐らく事実でしょう ホムンクルスという言葉で説明してますが、恐らくそれは「当時の人間が現在の技術を見ればそう呼ぶであろう」という技術によるものなのでしょう。 つまり早い話がクローンか人工授精。 同じ人間を生み出すということは、クローンの方かな? 試験管から生まれたというのは、文字通りなんでしょうね。 そうして生まれたベアトクローンに変わらず偏執的に求愛し続けたんでしょう、金蔵が。 ただバトラは今回19人目が出てきたと思ったら死んだ、でも本当は死んでないとパニくってましたが、いうまでもなくこれは誘導ですね。 そもそもバトラの否定はこのベアトが「前のベアトの娘」であり「この後のベアトはいない」という前提があって初めて可能な否定ですからね。 金蔵の偏執性と言葉の意味を考えれば、あれが最初で最後のベアトだという保障はどこにもないわけで。 つまりもし次のベアトがいるのならば、現在生きるベアトは少なくとも20に満たないってこと。 ってことは、もしそれが登場人物の中にいるとすれば、一番怪しいのは紗音? 孫世代の彼らはちゃんとした親がいるため、養子だという事実でも発覚しない限り該当しないでしょうし、親たちは年齢的にもっと無理。 つまり残るは孤児ばかりでなぜか右代宮の羽を貰える、名前に「音」の字を含む使用人たち。 新しい登場人物でもいない限りは、最有力は紗音しかいないんですよね。 もちろんこれはあくまで金蔵が次のベアトを見つけていた場合ですが。 真実は劇中でも語られたように、20年もの月日をとしてもそれを叶える事はできなかったからなんでしょうけど。 ……で、それを考えると「無限の魔女」の由来も実に悲しい物なんですよね。 だってあの九羽鳥庵に「ベアトリーチェ」という概念だけが延々と閉じ込められ、何も知らない子供がそれを押し付けられるわけですから。 そしてベアトリーチェの名も後日談とか見る限り、右代宮の女当主に与えられる忌み名っぽい。 ただ、当の魔女が赤字で19人以上の人間はいないと明言してるんですよね。 20年の間金蔵もベアト復活に成功しなかったっていうし。 むう、この辺の謎が鍵になりそうなんだけど……。 ……「人間」はいないんだよね? 金蔵の死因は焼死。 これはEP1での金蔵の死に様と被るのですが、何かの偶然だろうか? EP2では金蔵が最後の5人まで生き延びたから別の死に方でしたが、もしかして13人の中に選ばれると金蔵は焼死してしまうのか? つまり重要なのは死ぬ順番以外にも死因が関係あるって事か? 今回の第一の晩の生贄は金蔵と使用人、それも場所はバラバラ。 今までは親たちと使用人が何人か殺され、そのうちの数名は同じ場所に集っていたことから密室で一気に片付けたと思ったんですが……ってよく考えれば金蔵たちも一箇所に集まってたか。 熊沢はなんとびっくり先代ベアトリーチェことワルギリア。 とはいっても本当に魔女というわけではなく抽象的なものでしょうけどね。 ただ熊沢が相当な重要人物ということには変わりないでしょう。 で、二人の言動の端々に熊沢が何者かと推測できるパーツがありましたね。 冒頭の描写と併せて考えるに、おそらく確定事項は「ベアトが住んでいた九羽鳥庵の元使用人(に限らず身の回りの世話をしていた)」ということは間違いないでしょう。 名前を次いだということは、本当の親子だった可能性もあり。 でまあ、真里亞に魔女のことを教えたのも、薔薇を直したのも熊沢でしょう。 薔薇園の前で佇んでいたのがどうにも気になりましたからね。 さりげなく無限の魔法についても重要なことがチラッと。 重要なのは「気付き」。 つまり発想、概念と言い換えてもいいものが無限の魔法の正体だということなんですよね。 もっともこれはEP1の裏お茶会でも示されてたことですが。 ただこれで法則がますますわからないことに。 前は親世代が何人かまとまって殺されたためその偽装殺人の可能性もあったんですが、今回は親が全員生き残り殺されたのは金蔵と使用人。 つまり犯人の正体と動機を突き止める唯一の手がかりを失ったということ。 しかもその後のやり取りによると、顔を耕したりハロウィンパーティはトリックにまったく関係ないとのこと。 つまり死体をわからなくして死んだはずの誰かが隠れ潜み……という可能性を否定してるわけなんですよね。 要するに第一の晩で重要なのは「6人」を殺し死体を「密室」で発見させること。 過程ではなく結果が重要。 それがわかっただけでもまだ収穫かな。 密室の手段もバトラにより仕掛けた人間の事故死じゃないかとは推理されましたが、それだってどういう事故か、他の死体同様銃か槍のような傷が付く事故がどこにあるのか。 ……ああ、それが可能なのはただ一人死因が違う金蔵になるんですけどね。 ただここで問題になるのは、これが当てはまるのが今回のケースのみということ。 シミュレートってことは、EP2でも言いましたが同じ結果を持つ事件が何度も起こるということですからね。 たまたまこの事件だけ偶発的に事故が起こったとするのは根拠としてはどうにも弱い。 気になったのがルドルフ夫妻&秀吉殺害。 このとき銃が消えてたのが一番気になったんですよね。 まるで「銃が持ち去られていなかったことを指摘された」かのように。 もちろんこれは楼座&真里亞の殺人を他殺と仮定したうえでのことですが。 ただそれを抜きにしても、銃を持った相手を殺せる人間がそれを持ち去る理由がわからない。 武器にしようにも、犯人は銃二丁を持った人間を殺しているという、明らかに銃よりも効率のよい殺傷方法を持っているわけですからね。 もちろんこれも顔見知りによる騙まし討ちではないという仮定のうえでですけど。 しかし例え顔見知りでも、あの状況でルドルフと勘の鋭い霧江が油断するだろうか? となればやはり真相は、秀吉を問い詰めようとしたところを背後から絵羽に襲われたか? で、今回はしっかりと犯人が描かれました。 犯人は絵羽。そして共犯は秀吉。 殺害方法までは記されてませんが、これは確定のようです。 なぜならここから次の物語が動き出すから。 ただ問題は、最後の南条殺し。 ここは作中でも記されたように本当の不可能犯罪。 一体これはどう考えればいいのか。 南条を絵羽が殺しその直後バトラを殺したと考える程度ですが、それだとバトラが何も行動を起こさないのは変だしそれはジェシカに聞かれてるはず。 なによりも絵羽はおろかバトラやジェシカが直接関与していないこと、人間による他殺であることを明言されているためどう考えたらいいものなのか。 でもここを持ち出して解決させないってことは、恐らくこの謎が解ければ「EP1、EP2で生存者がいない」事への回答も導き出せるでしょう。 まったく繋がりがないのにあの部分だけ念入りに赤を使う理由がありませんからね。 初めて親世代7人が全員生き残り、希望の星霧江さんが生き残ったことでようやく本番である碑文の謎解きにシフト。 なにこの霧江無双。 今まで霧江を第一の晩に殺していた理由がよくわかりました。 というか魔法パートでも霧江とルドルフはかっこよすぎだろ。 あの蔵臼ですらかっこよくなるなんて最高。 そして暗号に着目した瞬間絵羽と楼座が解いてしまいました。 その方法は「既存概念に捕らわれず」、「調べればわかる範囲であり」、「多少のユーモアも必要とする」ということ。 正直この部分が出てから二日考えましたが、私には想像が付きません。 こういう個人の「気付き」に左右されるなぞなぞ系は苦手なんですよね、私は。 とはいえここで解いたこととその解き方の片鱗を提示したということは、碑文の謎自体は早々と片付ける気かもしれない。 今回は魔法描写に区切りがないのでわかりにくいですね。 ただルシファー姉が長く出てたので非常に満足でした。 長女なのに力も立場も一番弱くてそのくせ噛ませに抜群の性格とか最高すぎる。 泣き顔がやたら可愛かったですよ、ええ。 今度デッキに入れてみようかな。 新キャラのロノウェとワルギリアもかなり好きなキャラですよ。 本編には影響を及ぼさず、単純に読み物としてテンポ良くさせるための良キャラです。 何より性格が素敵過ぎこの二人。 おかげでベアトまでやたら可愛く見えるこの不思議。 いや、不思議でもなんでもなくすぐ熱くなったり拗ねたり甘えたり駄々こねたり、年上二人が脇でにこやかに観戦(+茶々入れ)してるおかげでただの子供になってますね。 エヴァ登場以降のベアトはとっても可愛いですよ。 ええ、見事に騙されましたよ! つうか今回の竜騎士上手すぎだろ! ベアトといいラムダといいワルギリアをいいあんだけ愛すべきキャラに仕立て上げといてラストにあれかよ! 今回は本当にリアルで背筋が凍ったよ。 絵羽にしてもEP1もあって女として弱い面があるという描き方をしておいて、実はエヴァがやってたことは本人がやってたことだったとか。 そしてついに名前だけ出てた縁寿も参戦。 なかなか可愛い娘さんじゃないですか。 擦れ切っててもお兄ちゃん子なんて美味しすぎるぞ。 こんな萌えっ子を残しておくなんて意地悪だなぁ。 それにしても、こんだけわんさか新キャラ出てきてるのにそれらがまったく本筋である六軒島での惨劇に絡んでないっていうのがすごいね。 シエスタやロノウェはともかく、内容から察するに実在したワルギリア、今回の惨劇の主役であるエヴァ、バトラ側の新たな戦力である縁寿ことエンジュとこれだけ本編に関わる重要人物を出しておいて、ね。 ひぐらしだったら一気に真相に近づくほどなのに、「別世界での箱庭を覗き込みながらの舌戦」なんていう対決図式にした手腕はすごいわ。 でもこれ、益々こんがらがるな。 お茶会でラムダも言っていたように、ところどころはフェイクというか遊びというか、わざとわかりやすくし悩ませる罠があるということでしょう。 その部分は恐らく赤字の部分だと思うんですが、範囲が絞られてるだけでも助かります。 今回のリザルトでは謎を一番最初にといた絵羽のみが生存という結果に。 しかもそれを勝利者として記している。 だがそれ以外の結果は全て今までと同じ。 一体勝者となったことと、生存の関連性はなんなのでしょうか? 単純に今回の件だけ知ってれば絵羽が黄金を独り占めするために皆殺しにしたようですけど、プレイヤーの視点からすれば勝者が出ても今までの結果とあまり変わりがなく、「碑文を解いてその黄金に目が眩んだから皆殺し」という動機は真実の解明にまったく役に立たないということを知っているんですよね。 だって今回絵羽が碑文を解いたのも本格的に取り組んだのも、6人が殺された後だから暗号の見立てとして殺したという線は時系列がおかしい。 これは逆に前二作では右代宮家とは別に碑文を解く時間があった使用人の誰かがそういうことを企んだのかという推測も立てれたという推理の真逆にして両者を完全に封殺する状況。 つまり「碑文を解いて黄金が見つかった」から6人を殺害し、その後暗号の見立てとして殺したわけではなく、「最初から連続見立て殺人を行うつもりで」6人を殺害したということが確定されたわけだ。 問題は、連続殺人はともかく見立て殺人をする理由がどこにあるのか。 犯人が一人しかいないならば狂喜に任せてという可能性も多々ある。 しかしこの事件は「誰もが犯人になる可能性を内包」しており、また「犯人が生存しているかどうかわからない」というまさに不可思議な状況になっている。 つまり謎を解こうにも一つ一つの事件ならともかく、全体の謎は解けない状況が現状だということ。 何度も劇中で繰り返されてましたが、現在はチェスのルールも、その盤面がどういう状態で始まったのかもこちらは知らない状態なわけです。 霧江が今回碑文解明のときに最初の段落がわからないと他を考えようがないと言いましたが、まさにそれなんですよね、この事件は。 劇中のバトラも魔女が指す一手一手になんとか屁理屈を返すのが精一杯な状態。 単発にだけ目がいって全体を見る余裕がない、これは今のプレイヤーとまったく同じなんですよね。 そこにエンジュが現れたことにより、どう盤面が動くことやら。 冬を楽しみにしております。 ああ、スペシャルパックでいいから早く07th2.0出ないかな? エンジュとロノウェを使いたいぞ。
by mma-island
| 2008-08-19 01:27
| 雑談
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