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MMA ISLAND

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六虚神の争乱

今回フレーバーが楽しいですね。
虚神事件絡みのフレーバーをちょっと纏めてみた。
合間の描写や経緯は独自の解釈も入っていますが。



闇楯に存在する冥府へと続く魔門から一体の虚神が復活した。
不死の力を持っていた彼はより大きな力を得て蘇り、その力で各地に眠る虚神を、大地となったある男の記憶から復元した。
643年、戦乱に包まれた世界は一つの例外もなく虚神という災厄に蹂躙された。

突如訪れた争乱の中で最初に虚神を打ち倒したのは炎楯だった。
最も統率の取れた炎楯はその時行われていた氷楯との戦争を即急に休止させ、全力で虚神の討伐を行った。
その結果炎楯は虚神の出現から一ヶ月という驚くべき速さで打ち倒すことに成功した。
その時ロード・ドラゴン、ムサシード・アシュライガーという名だたる覇王が活躍したが、虚神に止めを刺したのは無名の兵士であった。

炎楯の戦士たちは自らの領内に現れた虚神を倒した後、同盟国である風楯に現れた虚神の討伐に向かう。
一度虚神を打ち倒した炎楯の戦士たちとはいえ、その戦いは楽なものではなく、炎楯が誇る覇王ロード・ドラゴンすらも瀕死の重傷を負う。
風の虚神を撃ち滅ぼしたのは、またしても虚神に止めを刺したマナカという騎士だった。

ロード・ドラゴンをはじめ負傷した兵たちの治療のため本陣へ戻ろうとする炎楯の戦士たち。
しかし戦いはまだ終わってはいなかった。虚神の眷属たちは主が死した後も変わらぬ勢いで炎楯の戦士たちに襲い掛かってきたのである。
そして炎楯の戦士たちを襲ったのはそれだけではない。マナカの手柄を妬んだ華林の覇王にして軍師であるショカツリョーの名により、華林の兵士たちまでもが襲い掛かってきたのだ。
炎楯の戦士たちはその襲撃を退ける。だがその時間は致命傷を負ったロード・ドラゴンが息絶えるのには十分な時間だった。

悲しみにくれるマナカたちの元に闇楯より救援要請が届く。
だがかつて炎楯を裏切った闇楯を救おうとするものはなく、その救援に応えたのは義憤に駆られたマナカ一人だけだったという。

闇楯へと赴いたマナカが虚神の元に辿り着いた時、そこには想像を絶する光景があった。
不死の力を持つ者たちが、その力を使い文字通り肉壁となって虚神の侵攻を食い止めていたのだ。
だがそれもいつまでも続かない。虚神の力により不死の力を持つ者たちは次々とその存在を無へ帰していったのだった。
マナカと、そして闇楯の覇王たちはその力を結集させて虚神へと対峙する。
激闘の果て、マナカはついに三体目の虚神を倒すことに成功したのである。
闇楯の民はこの戦いに於いて難民の受け入れを拒んだケイへの憧憬を捨て去り、単身闇楯を救いに来てくれたマナカを英雄視し「神殺しの英雄」の二つ名まで勝手に付けてしまった。

一方で炎楯と敵対していた氷楯にて氷の虚神とその眷属が討伐された。
結果的に氷楯は炎楯と同様自国の力のみで虚神を倒した国となったのだがその被害は甚大であり、その様を見たケイは「我が国にはマナカがいた、そちらにはいなかった。その差だ」と嘲った。
その言葉が後に大きな意味を持つことも知らずに。

6体の虚神のうち4体は倒された。
残りの虚神を討伐すべく、ケイ率いる炎楯の戦士は光楯へと向かう。
そこに発生した虚神は光楯の戦士たちの助けもあり以前までよりは比較的楽に倒すことができた。
だがケイとマナカ、いまや炎楯を代表する二人の友情はこの後より大きく狂うことになる。

光楯の戦士の一部が裏切ったのだ。
彼らは休憩中だったマナカを襲い、左腕を奪い瀕死の重傷を負わせた。
天使長エンジュによりマナカはかろうじて一命は取り留めたものの、ケイと彼の配下、そしてマナカを慕う者たちはその所業に激しい怒りを燃やし、その一部の者たちではなく彼らが所属していた光楯自体を撃ち滅ぼそうとしたのだ。

虚神はまだ1体残っている。
エンジュの手の者であるネコマーダ、スターハムらの治療を受けたマナカは片腕ながらもなんとか戦えるように訓練しなおし最後の虚神の討伐に向かおうとするが、炎楯の戦士たちはそれよりも光楯を攻めることを優先していた。
元々最後の虚神がいる海楯は敵対していた氷楯と同盟国であり、彼らと通じていた天使たちによりマナカは重傷を負ったのだ。
炎楯の戦士たちにとって、かつて闇楯から救援要請が来たときよりも、彼らが海楯の虚神を倒すために向かう理由はなかった。

闇楯の時と同様、マナカは単身で海楯に赴く。
だがそこにあったのは近隣の危機にも拘らず自らの城に閉じこもり続ける、排他的を通り越して異常とも言える隔絶思考が蔓延っていた海楯の現実だった。
かつて闇楯に赴いた時とは違い、マナカはただ独り、虚神やその眷属たちと孤独な戦いを強いられることとなった。
慣れない海上の戦い、そこに聳え立つ虚神との激闘の最中、ケイたちの言う通りこの国のためにこうまで命を賭けて戦う意味はあったのかという思いが脳裏をよぎる。

そんな時、マナカに思わぬ援軍が現れる。
海楯の穏健派が、かつてマナカと関わりのあった老人ジゴロウの呼びかけにより重い腰を上げたのだ。
中には援軍と呼べるかわからない迷惑な代物もいたが、思わぬ援軍のおかげでマナカはついに最後の虚神を討ち倒したのだった。

神殺しの覇王による最後の虚神の撃破。
その報にレボルシング・ゼヨンは口の端を釣り上げた。

マナカが海楯で最後の虚神と死闘を繰り広げている頃、ケイと光楯の戦いも終結を迎えようとしていた。
そもそもバラバラだった光楯が、ケイの指揮とマナカを傷つけられた怒りに統べられた炎楯の強靭な戦士たちを相手にするということが土台無理な話だったのだ。
降伏を選択する光楯の王。だがその申し出に対してケイは、使者を切り捨てるという冷酷なる態度でその答えを示した。
元々侵略のために始めた戦争ではない。端からケイには光楯を滅ぼすことしか頭になかったである。
すべては親友であるマナカへの友情のため。
だがその想いの強さが皮肉にも二人の決定的な亀裂となったのである。



こんな感じ、なのかな?
ジゴロウのフレーバー見たら、こいつマナカサイドのすごい重要人物なんじゃないかと思ったんですが。
by mma-island | 2011-12-16 02:04 | バトルスピリッツ